5月31日(金)
上映作品:『愛がとまらない』
ゲスト:柳下毅一郎(映画評論家)
おまけ上映作品:『夜に掴まれる』(1998年/8ミリ/30分 出演:ほたる、M.D 監督:小林紘子)
6/1(土)ゲストの、ほたる主演の幻の封印作品!当時16ミリにブローアップされて発表されましたが、長らく封印されていた作品。※諸般の事情により、ほたるゲストの6/1(土)ではなく、5/31(金)の上映です。ご注意ください。
詳細はこちらから!⇒http://oguchi-yoko.com
「変態まつり」(過去3回、アップリンクにて開催)プロデューサーとして、数々の物議を醸す作品をセレクト、特殊上映空間を提供してきた映像作家・小口容子の新作を上映。作家としては、2006年『ワタシの王子』で、イメージフォーラムフェスティバルのグランプリを受賞し、その後も活発に映像制作を続け、海外映画祭でも数多く招待上映されてきた。
全編8mmフィルムで撮影された 『愛がとまらない』は、長回しで撮られた、感情を抑えた芝居により、演じた役者個人の内面をも写し取る。その歪んだ世界感・空気感は、フィルムでしか写せなかったものだ。本作は、「愛」というタイトルを冠しながら、ことごとく「愛」の否定を試みる。そして、わざとはずした自虐的な会話の連続に、粗い画質の風景場面に、全編を貫くカメラの駆動音(ノイズ)に、作者自身の内面と現実との溝を埋めようとする軌跡が感じられる作品である。
実験的な映像と、痛々しいホームドラマの融合が、素晴らしい。
“I like the mix of experimental images and painful domestic drama”
オフビートな映画体験。いまどきの映画セオリーから外れた映画が観たいなら、観るべき作品だ。
(2012年/54分/8mm→HD)
脚本・監督/小口容子
出演/藤島かずみ 羽鳥嘉郎 安部芙美子しらくまいく子 武居もと子 稲田志野 三浦淳子 プルナ・グルン
音楽/PORTRAL
【レインダンス映画祭2012正式招待 ロッテルダム国際映画祭2013正式招待】