辻仁成監督の待望の新作『その後のふたり』。主演に坂井真紀を迎え、また辻仁成自らもメガホンをとる傍ら、演じ手となった本作は、パリと東京を往復する二都物語。四季を通して撮影した二つの町の風景が、別れた男女の心を縁どり彩っていく。
公開を記念して初日2月9日より6日間、辻仁成監督はもちろん連日豪華ゲストをお招きしてのスペシャルイベントを開催いたします!
チケットは1月11日(金) 10:00〜【EVENT ATND】http://atnd.org/にて販売開始。
坂井真紀
女優 1970年、東京生まれ。
92年にデビュー後、数多くのテレビドラマ、舞台、映画、広告で活躍。近年の主な映画出演は、「実録・連合赤軍『あさま山荘』への道程」、「ノン子36歳(家事手伝い)」(ともに2008年)、「スープ・オペラ」(2010年)など。舞台出演は、劇団☆新感線やNYLON 100℃などがある。今後は、主演映画「その後のふたりーparis tokyo paysage-」(辻仁成監督)の公開を控える。http://sakaimaki.jp/
倉本美津留
放送作家・ミュージシャン。
「ダウンタウンDX」「爆笑大日本アカン警察」NHKのこども番組「シャキーン!」などの番組を担当。これまで手掛けた番組に「ダウンタウンのごっつええ感じ」「M-1グランプリ」「伊東家の食卓」「たけしの万物創世記」など。「一人ごっつ」では大仏として声の出演も。
美津留の名前でミュージシャンとしても活動中。アルバム「躾」をビクターエンタテインメントよりリリース。ユニット「YOUに美津留」ではNHKみんなのうたに「月」を発表。
田口ランディ
作家。2000年に長編小説「コンセント」でデビュー。以来、人間の心や家族問題、社会事件を題材にした作品を執筆している。「できればムカつかずに生きたい」で婦人公論文芸賞を受賞。小説以外にも、ノンフィクションや旅行記、対談など多彩な著述活動を展開。11年には原爆から原発への歴史的経緯をまとめた「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ 原子力を受け入れた日本」(筑摩書房)を発表。2010年より対話のできる世代の育成のため「ダイアローグ研究会(in明治大学)」を開催、多くの参加者を得ている。3.11以降の社会と個人をめぐる葛藤を描いた最新作「サンカーラ この世の断片をたぐり寄せ」(新潮社)はネットを中心に熱烈な読者を集め話題となっている。
公式HP / 公式ブログ
江國香織
1964年東京生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『がらくた』(2007年島清恋愛文学賞)、『真昼なのに昏い部屋』(2010年中央公論文芸賞)、『つめたいよるに』『ホリー・ガーデン』『すいかの匂い』『神様のボード』『金平糖の降るところ』など多数
村井良大
1988年、東京都生まれ。俳優
代表作に、映画「荒くれKNIGHT」(2007)、テレビ「風魔の小次郎」 (2007)、「仮面ライダーディケイド」 仮面ライダークウガ/小野寺ユウスケ役 (2009)、舞台「醒めながら見る夢」悪魔役 (2011)「テニスの王子様」宍戸亮役 (2008)、など。テレビ、映画、舞台にと、今もっとも注目されている俳優の一人である。
堂珍嘉邦
2001年3月7日CHEMISTRYとしてデビュー。彼らは、ヴォーカルデュオの代名詞となり、CD総売上枚数1800万枚を誇る日本を代表するアーティストとなった。ソロ活動としては、2009年映画「真夏のオリオン」で俳優としてデビューし、2011年には音楽劇「醒めながら見る夢」で主演を務めた。そして、2012年ソロミュージシャンとして活動を始める。2012年10月08日ソロ始動第1弾ライブ「堂珍嘉邦 “A La Musique”」を渋谷公会堂で開催し、ロックミュージシャンとしての決意表明といえるライブで観客を魅了した。2012年11月14日、Double A-Side Single 「Shout / hummingbird」で、ソロデビュー。自らの音楽性を、耽美エント(耽美+アンビエント)Rockと命名した。
四六判変型/上製/168ページ
定価1,300円(税別)
Amazonで購入する
発行:アップリンク
発売:河出書房新社
発売日:2013年1月22日発売
ISBN:978-4-309-90973-8
2013年2月9日公開の辻仁成監督による映画『その後のふたり』と同じ骨格を持ちながら、映画で描かれる世界の裏側に潜んでいる1つの真実を文学化。ここにふたりの秘密が明らかになる。
ジャンルを超越する表現者・辻仁成の新たな試み
映画では、15年もの長きにわたり公私ともにドキュメンタリー製作をつづけてきたカップルの映画監督、純哉と七海が、創作上の意見の食い違いから交際を終わらせた後の世界が描かれる。一方、小説『その後のふたり』は、その後、ふたりが三年ぶりに再会したところから始まる。そこに描かれるのは、映画の中では一切描かれていないもう一つ別の世界である。映画のノベライズでもなく、小説の映画化でもない。映画を先に観た人が小説を読むと驚く仕掛けが施されており、小説を先に読んだ人が映画を観ると、角度の違いでこれほどまでに異なる世界が生じる不思議を体験する。文学と映画がどちらかの属性とならず、双方が単独で屹立できる手法を駆使して創り上げられている。