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コラボ・モンスターズ!! の二挺拳銃

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〈マゲを着けない時代劇〉を映画の新ジャンルにしたい。なるでしょうか、赤坂さん?(西山)

映画評論家の赤坂太輔氏をゲストにお呼びし、新ジャンル映画『マルクス四谷怪談の巻』『死なば諸共』をマクラに、コラモンが目指す娯楽映画のニューフロンティアに新しい角度から光をあてるトークショー!


タイムテーブル


19:00 上映『死なば諸共』『マルクス四谷怪談の巻』
20:10 トークライブwith赤坂太輔「〈マゲを着けない時代劇〉とコラモン映画を世界標準で言うとこんな感じ」
21:10 上映『旧支配者のキャロル』
22:00 コラモン三監督による本日のおまけトーク(30分程度の予定)

出演者
トークゲスト:赤坂太輔(映画評論家)
1965年生。 ウェブサイト&シネクラブ「New Century New Cinema」(http://www.ncncine.com/)主催。『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』(E/Mブックス)企画・執筆。最近はイギリスのSight&Sound、イタリアのLa Furia Umana、ペルーのDesistfilm、中央評論、nobody等に寄稿。2008年より立教大学講師。

レギュラー:高橋洋、西山洋市、古澤健 ページ下部に詳細プロフィールございます。


『死なば諸共』(2006/18分/miniDV)
監督:西山洋市 脚本:片桐絵梨子 撮影:保坂大輔 録音:黄永昌
出演:岡部尚 西山朱子 石井愛夏 高橋美帆 
井原西鶴の短編を超現代的センスで映画化した「マゲを着けない時代劇」の代表的作品。江戸の吉原、遊女と遊び人は互いに本心の分からぬまま文(手紙)のやり取りからエスカレートして心中に至るのだが・・。西鶴によればこれは実話である。


『マルクス四谷怪談の巻』(2012/47分/miniDV)新作初上映
監督:西山朱子
脚本:西山洋市
出演:岡田雄介、西山朱子、別府裕美子、名久井茉菜、とちかね拓磨
過去の「四谷怪談」のどの映画化とも違うアプローチで原作・鶴屋南北のナンセンスの真骨頂に迫った「マゲを着けない時代劇」の最新作にして今回が初お披露目となるホットなニューシネマ。出会うべくして出会ってしまった「四谷怪談」とマルクス兄弟・・。
御存じおイワさんとの結婚を望んでいるが許されない浪人イエモン。下男でありながら主人の妹娘(しかも人妻)おソデに岡惚れしているハーポ直助。折しも敵方に殺された殿様の仇討騒ぎに巻き込まれたイエモンと直助の欲望が暴走してお望みどおりに脱線する。あんなにおしとやかだったおイワさんの運命やいかに! 仇討はどうする! 



西山朱子(にしやまあかね)
『桶屋』『稲妻ルーシー』『INAZUMA稲妻』(いずれも西山洋市監督)、『蜘蛛の国の女王』(常本琢招監督)、「桃まつり」の『それを何と呼ぶ?』(長島良江監督)『the place named』(小森はるか監督)などに出演。監督作に『首切姫彼岸花釣(くびきりひめひがんのはなつり)』(近日公開予定)。

「コラボ・モンスターズ!!」とは

高橋洋・西山洋市・古澤健の三監督による短編映画製作&上映プロジェクト。
これからの時代の新たな「娯楽映画」開発のために上映と対話を繰り広げている。
通称「コラモン」は2012年5月、三監督による以下の三作品の三本立て公開から出発した(レイトショーで観客動員1000人)。今後もテーマによって上映プログラムを様々に組み変えながら三作品の上映と他では聞けない映画トークを続行する。



『旧支配者のキャロル』(2011/47分/HDV)
監督:高橋洋
出演:松本若菜 中原翔子 津田寛治 本間玲音 伊藤洋三郎
『リング』『恐怖』の高橋洋が見出した“真の人間ドラマ”。「20世紀には恐怖だったものがドラマに変わる瞬間!」(Phew)。



『kasanegafuti』 (2011/27分/HDV)今回休映
監督:西山洋市
出演:宮田亜紀 鈴尾啓太 名久井茉那 内木英二 川村基之
三遊亭円朝『真景累ヶ淵』をわずか27分間に凝縮し、むき出しにする試み。西山洋市が取り組み続ける“マゲを着けない時代劇”の最新作(当時)。



『love machine』(2011/27分/HDV)今回休映
監督:古澤健
出演:石川貴雄 小島可奈子 猪原美代子 小川絵里奈
前作『making of LOVE』に続く古澤健の男の“LOVE道”。本能のままに女を追いかけ回す主人公の姿はまるで古典落語の人物がそこにいるかのようである。



高橋洋
1959年、千葉県生まれ。森崎東監督によるTVドラマ「離婚・恐婚・連婚」で脚本家デビュー。以降、映画やオリジナルビデオの脚本を多数手がけ、1995年『女優霊』(中田秀夫監督)の脚本を担当、同作は後のJホラーの礎となる。そして、『リング』(1998)では、原作小説を大胆に脚色、続く『リング2』(1999)、『リング0~バースディ』(2000)の脚本も手がけ、Jホラーを代表する脚本家としての地位を確立した。2004年には初の長編監督作品『ソドムの市』を発表。監督作として、中原翔子を主演に迎えた壮大なスケールの短編 『狂気の海』(2007)、Jホラーシアター・シリーズ完結編として制作された『恐怖』(2009)がある。脚本家としての主な作品には『復讐THE REVENGE 運命の訪問者』、『インフェルノ蹂躙』(1997)、『蛇の道』(1998)、『発狂する唇』(1999)、『血を吸う宇宙』(2001)、『おろち』(2008)など。著書には「映画の魔」(青土社)がある。

西山洋市
1959年、神奈川県生まれ。「おろし金に白い指」(高橋洋脚本、1991)、「ぬるぬる燗燗」(1992)、「ぬるぬる燗燗の逆襲」(1992)、「ホームビデオの秘かな愉しみ」(1993)など実験的なTVドラマでキャリアをスタート。1996年にピンク映画としてリメイクされた『ぬるぬる燗燗』も含めた「ぬる燗」シリーズは『桶屋』(2000)、『INAZUMA稲妻』(2005)、『死なば諸共』(2006)を経て『kasanegafuti』に至る「現代劇の皮をかぶった時代劇」の萌芽。97年の『痴漢白書劇場版II』は「青春メロドラマ」であった。その他の監督作に『完全なる飼育 愛の40日』(2001)、『稲妻ルーシー』(2004)、『運命人間』(2004)、『グロヅカ』(2005)、自主製作の『吸血鬼ハンターの逆襲』(2008)など。共同脚本作品として黒沢清監督『蜘蛛の瞳』(1998)、塩田明彦監督『月光の囁き』(1999)がある。

古澤健
1972年、東京都生まれ。大学卒業後に製作した『home sweet movie』が、1997年度のPFFで脚本賞を受賞。同年、映画美学校に入学し、黒沢清、高橋洋、塩田明彦らに学ぶ。1998年に卒業作品として監督した『怯える』がフランスのクレルモンフェラン短編映画祭に招待される。その後、演出助手として、黒沢清監督『回路』、瀬々敬久『RUSH!』等の現場に参加する。 2002年、瀬々敬久監督『超極道』で脚本家デビュー。黒沢清監督『ドッペルゲンガー』の脚本を経て、2004年『ロスト☆マイウェイ』で劇場用映画監督デビュー。主な監督作品に、『オトシモノ』(2006)、『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』(2006)、『making of LOVE』(2010)がある。2011年公開の『アベックパンチ』での人気コミック映画化をはじめ、橋下愛主演作『Another アナザー』が絶賛公開中。12月には『今日、恋をはじめます』の公開も控えている。

▼コラボモンスターズ!!予告編

▼『マルクス四谷怪談の巻』予告編