映画評論家の赤坂太輔氏をゲストにお呼びし、新ジャンル映画『マルクス四谷怪談の巻』『死なば諸共』をマクラに、コラモンが目指す娯楽映画のニューフロンティアに新しい角度から光をあてるトークショー!
出演者
トークゲスト:赤坂太輔(映画評論家)
1965年生。 ウェブサイト&シネクラブ「New Century New Cinema」(http://www.ncncine.com/)主催。『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』(E/Mブックス)企画・執筆。最近はイギリスのSight&Sound、イタリアのLa Furia Umana、ペルーのDesistfilm、中央評論、nobody等に寄稿。2008年より立教大学講師。
レギュラー:高橋洋、西山洋市、古澤健 ページ下部に詳細プロフィールございます。
『マルクス四谷怪談の巻』(2012/47分/miniDV)新作初上映
監督:西山朱子
脚本:西山洋市
出演:岡田雄介、西山朱子、別府裕美子、名久井茉菜、とちかね拓磨
過去の「四谷怪談」のどの映画化とも違うアプローチで原作・鶴屋南北のナンセンスの真骨頂に迫った「マゲを着けない時代劇」の最新作にして今回が初お披露目となるホットなニューシネマ。出会うべくして出会ってしまった「四谷怪談」とマルクス兄弟・・。
御存じおイワさんとの結婚を望んでいるが許されない浪人イエモン。下男でありながら主人の妹娘(しかも人妻)おソデに岡惚れしているハーポ直助。折しも敵方に殺された殿様の仇討騒ぎに巻き込まれたイエモンと直助の欲望が暴走してお望みどおりに脱線する。あんなにおしとやかだったおイワさんの運命やいかに! 仇討はどうする!
西山朱子(にしやまあかね)
『桶屋』『稲妻ルーシー』『INAZUMA稲妻』(いずれも西山洋市監督)、『蜘蛛の国の女王』(常本琢招監督)、「桃まつり」の『それを何と呼ぶ?』(長島良江監督)『the place named』(小森はるか監督)などに出演。監督作に『首切姫彼岸花釣(くびきりひめひがんのはなつり)』(近日公開予定)。
高橋洋・西山洋市・古澤健の三監督による短編映画製作&上映プロジェクト。
これからの時代の新たな「娯楽映画」開発のために上映と対話を繰り広げている。
通称「コラモン」は2012年5月、三監督による以下の三作品の三本立て公開から出発した(レイトショーで観客動員1000人)。今後もテーマによって上映プログラムを様々に組み変えながら三作品の上映と他では聞けない映画トークを続行する。
西山洋市
1959年、神奈川県生まれ。「おろし金に白い指」(高橋洋脚本、1991)、「ぬるぬる燗燗」(1992)、「ぬるぬる燗燗の逆襲」(1992)、「ホームビデオの秘かな愉しみ」(1993)など実験的なTVドラマでキャリアをスタート。1996年にピンク映画としてリメイクされた『ぬるぬる燗燗』も含めた「ぬる燗」シリーズは『桶屋』(2000)、『INAZUMA稲妻』(2005)、『死なば諸共』(2006)を経て『kasanegafuti』に至る「現代劇の皮をかぶった時代劇」の萌芽。97年の『痴漢白書劇場版II』は「青春メロドラマ」であった。その他の監督作に『完全なる飼育 愛の40日』(2001)、『稲妻ルーシー』(2004)、『運命人間』(2004)、『グロヅカ』(2005)、自主製作の『吸血鬼ハンターの逆襲』(2008)など。共同脚本作品として黒沢清監督『蜘蛛の瞳』(1998)、塩田明彦監督『月光の囁き』(1999)がある。
古澤健
1972年、東京都生まれ。大学卒業後に製作した『home sweet movie』が、1997年度のPFFで脚本賞を受賞。同年、映画美学校に入学し、黒沢清、高橋洋、塩田明彦らに学ぶ。1998年に卒業作品として監督した『怯える』がフランスのクレルモンフェラン短編映画祭に招待される。その後、演出助手として、黒沢清監督『回路』、瀬々敬久『RUSH!』等の現場に参加する。 2002年、瀬々敬久監督『超極道』で脚本家デビュー。黒沢清監督『ドッペルゲンガー』の脚本を経て、2004年『ロスト☆マイウェイ』で劇場用映画監督デビュー。主な監督作品に、『オトシモノ』(2006)、『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』(2006)、『making of LOVE』(2010)がある。2011年公開の『アベックパンチ』での人気コミック映画化をはじめ、橋下愛主演作『Another アナザー』が絶賛公開中。12月には『今日、恋をはじめます』の公開も控えている。
▼コラボモンスターズ!!予告編
▼『マルクス四谷怪談の巻』予告編