古代マヤ暦の偉大なカレンダーは2012年12月21日に終焉する。この壮大な物語はどのようにして終わりを迎えるのだろうか。海は荒れ狂うのだろうか。最後の木が切り落とされた時、天が落ちてくるのだろうか。
古代マヤと私たちの文化や宗教観とは異なる。しかし、私たちが今直面している問題にマヤ暦の終わりが、不思議にもタイミングが同期しているのはなぜだろうか。マヤ暦の終焉は盛んに「人類の滅亡」と関連付けられ、様々な情報が溢れているが、このような憶測よりも説得力のある事実がある。現代のマヤ人900万人が暮らすメキシコのチアパス州とグアテマラは、グローバリゼーションによって翻弄され、文化や生活環境が崩壊に瀕している。現代マヤ人に起きていることは、私たち自身が抱える問題の縮図ではないだろうか。
柳瀬宏秀(環境意識コミュニケーション研究所代表)
コピーライター、CMプランナー、映像プロデューサーを経て、2002年の2月に電通を退社。現在、環境意識コミュニケーション研究所、代表、プロデューサー。2002年「満月の十三祭り」2003年、「京都、満月祭り」のプロデューサー、17回連続で満月ごとに、時と場所を選ぶ、祭りの魂を取り戻す祭りを生み出した。
2005年の3月2日、特別な日に、ホゼ・アグエイアス博士とパレンケの碑銘の神殿の中に入り、パカル・ヴォタンの墓の石室に降りる。2007年11月には、「カレンダーと環境」について故河合隼雄文化庁長官と対談を行う。日本でのホゼ・アグエイアス博士の唯一の代理人。著書に『「マヤの叡智」の常識』『マヤの叡智と日本人の魂の融合』『初詣の 願いを 祈りに』『9.11正義という呪縛から、人類が解き放たれるために』。
マヤ暦研究の第一人者ホゼ・アグエイアス博士の日本における代理人で、マヤの叡智から生まれた13の月の暦の公式ダイアリー「コズミック・ダイアリー」の著者。
http://cosmic-diary.jp/cn7/pg69.html
毎日の上映スケジュールはこちら→https://shibuya.uplink.co.jp/movie/2012/1384
『マヤ―天の心、地の心―』(99分/2011年/ドイツ/スペイン語/カラー/16:9)
監督・脚本:フラウケ・ザンディッヒ、エリック・ブラック
撮影監督:エリック・ブラック
編集:グレッタ・イェンセン
出演:ホセファ“チェピータ”・ヘルナンデス・ペレス、フロリダルマ・ペレス・ゴンザレス、
カルロス・チャン・キン・チャヌク、カヒカン・フェリペ・メヒア・セペット、アロンソ・メンデス、
ドン・アントニオ・マルティネス、グレゴリア・クリサンタ・ペレス、マウディラ・ロペス・カルドナ、ダビデ・ヘロニモ
ラインプロデューサー:ブリギット・マルダース
音響デザイン:ディルク・ヤコブ
音楽:アルトゥーロ・パンタレオン、ゲッツ・ナレッパ、ソーイ・キーティング、サク・ツェブル、ホセ・ルイス・ヴァカ・“チェロ”
ポストプロダクション:マティアス・ベーレンズ
編集委託|ニコル・バウム
製作:アンブレラ・フィルムズ・プロダクション、ZDF/3SAT共同製作
配給: ユナイテッドピープル