最新作『バビロン2-THE OZAWA-』の公開を控える映像制作集団・空族の相澤虎之助監督を迎えて一緒に考えます。空族がその活動の中心を「映画の制作と上映」とうたっていることはとても興味深いことです。僕たちが定期上映を考えたのも、空族がアップリンクで『国道20号線』ロードショー終了後に、1年6ヶ月にわたって定期上映を行ったのがきっかけでした。単なるノスタルジーとは違う、劇場と映画の新しい関係を見つけようとするその姿勢に僕らは触発されました。
映画を、その作り方も含めて、未知の観客へと届けるヒントを僕らは相澤監督との対話から見つけることができるのか?
◆10月30日(火)に2プログラム開催!
Aプログラム 18:20開場/18:30開演
Bプログラム 20:50開場/21:00開演
18:30~ 上映 『love machine』、『かたびら街』(ゲスト作品:相澤虎之助監督作)
19:50~ トークライブ『いま自主映画を上映するということ』
※お席に余裕のある場合、Bプロのお客様もAプロトークをご覧いただけます。
ゲスト:相澤虎之助(空族/映画監督/脚本家)
前作『making of LOVE』に続く古澤健の男の“LOVE道”。本能のままに女を追いかけ回すの主人公の姿はまるで古典落語の人物がそこにいるかのようである。
かつて暴走族であった4人の仲間は、現在それぞれの生活を送っている。元特攻隊長であったヤスダとその後輩たちは、かつての友、新宿のイカワ、トミタ達とどうやら小競り合いが続いているらしい。そして一人、岡山へ単身赴任しているイチムラ。彼だけは会社にサラリーマンとして就職することができた。「俺は飯を食う為にまともになって働く」とイチムラ。長引く不況や、失業の不安、繰り返しの日々。チンピラの祭りの後、労働が待っていた。そして誰もそれを避けられなかった。
21:00~ 上映 『kasanegafuti』、『旧支配者のキャロル』
22:30~ コラモン三監督(高橋洋・西山洋市・古澤健)による「本日の発見!!」トーク
三遊亭円朝『真景累ヶ淵』をわずか27分間に凝縮し、むき出しにする試み。西山洋市が取り組み続ける“髷を着けない時代劇”の最新作。
『リング』『恐怖』の高橋洋が見出した“真の人間ドラマ”。「20世紀には恐怖だったものがドラマに変わる瞬間!」(Phew)。
西山洋市
1959年、神奈川県生まれ。「おろし金に白い指」(高橋洋脚本、1991)、「ぬるぬる燗燗」(1992)、「ぬるぬる燗燗の逆襲」(1992)、「ホームビデオの秘かな愉しみ」(1993)など実験的なTVドラマでキャリアをスタート。1996年にピンク映画としてリメイクされた『ぬるぬる燗燗』も含めた「ぬる燗」シリーズは『桶屋』(2000)、『INAZUMA稲妻』(2005)、『死なば諸共』(2006)を経て『kasanegafuti』に至る「現代劇の皮をかぶった時代劇」の萌芽。97年の『痴漢白書劇場版II』は「青春メロドラマ」であった。その他の監督作に『完全なる飼育 愛の40日』(2001)、『稲妻ルーシー』(2004)、『運命人間』(2004)、『グロヅカ』(2005)、自主製作の『吸血鬼ハンターの逆襲』(2008)など。共同脚本作品として黒沢清監督『蜘蛛の瞳』(1998)、塩田明彦監督『月光の囁き』(1999)がある。
古澤健
1972年、東京都生まれ。大学卒業後に製作した『home sweet movie』が、1997年度のPFFで脚本賞を受賞。同年、映画美学校に入学し、黒沢清、高橋洋、塩田明彦らに学ぶ。1998年に卒業作品として監督した『怯える』がフランスのクレルモンフェラン短編映画祭に招待される。その後、演出助手として、黒沢清監督『回路』、瀬々敬久『RUSH!』等の現場に参加する。 2002年、瀬々敬久監督『超極道』で脚本家デビュー。黒沢清監督『ドッペルゲンガー』の脚本を経て、2004年『ロスト☆マイウェイ』で劇場用映画監督デビュー。主な監督作品に、『オトシモノ』(2006)、『トワイライトシンドローム デッドクルーズ』(2006)、『making of LOVE』(2010)がある。2011年公開の『アベックパンチ』での人気コミック映画化をはじめ、橋下愛主演作『Another アナザー』が絶賛公開中。12月には『今日、恋をはじめます』の公開も控えている。
▼コラボモンスターズ!!予告編