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<『幸福な囚人』公開記念・天野友二朗監督作品特別上映>脂肪の塊

3月17日(火)

日時

3月17日(火)

料金

一般¥1,800/シニア(60歳以上)¥1,200/ユース(19歳~22歳)¥1,100/アンダー18(16歳~18歳) ¥1,000/ジュニア(15歳以下)¥800/UPLINK会員¥1,000(土日祝¥1,300)ユース会員(22歳以下)はいつでも¥1,000

詳細 DETAIL

『自由を手にするその日まで』の天野友二朗監督による第2作は
記憶喪失と記憶再生を斬新に視覚化した異色サスペンス

完成後、ライターやプロデューサーなど見せたところ、眠れなくなったという声が続出したといういわくつきの本作。美しさと切なさの入り混じった独特な映像表現に、精神科医の名越康文氏からも「この映画が、今まで見てきた中で一番怖かった」と評された。監督は、2019年3月現在、監督三作目にして商業デビュー作『幸福な囚人』(2019年冬公開予定)を撮影中の、20代新鋭、天野友二朗。

天野監督の処女作『自由を手にするその日まで』から1年。映像スケールから音響クオリティに至るまで、本作ではその全てが商品映像としてスケールアップしている。

監督は現在、三作目となる商業デビュー作を撮影中。本作を例えるなら、切なさと美しさの入り混ざる、ビザールな悪夢的イメージの洪水である。三作目の商業作とは180度違った作風・アプローチだが、本作もまた別の意味で力作であることは間違いない。

監督の前作でヒロインを演じたみやびは、今作でも続投し、前作をはるかに上回る熱演を見せる。それに加え、田山由起 (『ジムノペディに乱れる』『探偵はBARにいる3』他)、米元信太郎(『響 HIBIKI-』『新宿スワン』他)、髙野春樹(『ケンとカズ』『ディストラクションベイビーズ』他)、カトウシンスケ (『ケンとカズ』『どうしようもない恋の唄』他)、村田唯(『門出』『退屈な日々にさようならを』他)などが参戦している。

おぞましくも見とれてしまう、独特な色彩感覚の美しいシーンの数々には、引き込まれること必至だ。

会社員として働くレズビアンの女性、沢村花子(みやび)は、連日悪夢にうなされていた。
毎晩夢に出てくる青いバケツと真っ赤な血。
毎晩同じ夢を見て、徐々にバケツに近づいていく。

恐怖を覚えた花子は、友人の伊藤ユキ(田山由起)に、悪夢について相談する。
花子は、1か月くらい前から、記憶もあいまいだという。
自分を優しく受け入れるユキを見て、花子は関係を持ってしまう。
しかし、なぜか初めてではないような独特な感覚が…
果たして、バケツが意味するものとは何なのか?
夢に隠された秘密とは何なのか?

町には、女性から女性へと乗り換え、殺人を繰り返す凶悪犯、野村邦夫(髙野春樹)がいた。
一方、カトリック信者の男、根岸吾郎(米元信太郎)は、自らの欲を満たすべく、複数の女性にストーカー行為を繰り返していた。
やがて、根岸の標的は花子になる。
徐々に花子に接近していく根岸。
根岸は花子に驚愕の真実を突きつける。

やがてよみがえる、花子の過去と消せない記憶。
果たして、花子が目にする驚愕の真実とは?


『脂肪の塊』(2017年/日本/99分)
監督・脚本・作曲:天野友二朗
出演:みやび/田山由起/髙野春樹/米元信太郎/村田唯/真柳美苗/上田うた/カトウシンスケ/宮内杏子/板垣まゆ/田中一平/アベラヒデノブ/田口由紀子/保土田智之/大澤あけみ/三好康司/冨田智/大野大輔(特別出演)
録音:川北ゆめき/井坂優介 特殊造形:土肥良成 小道具製作:藤本楓
楽曲演奏:新日本BGMフィルハーモニー管弦楽団(指揮:市原雄亮)/日吉真澄(ピアノ) 
楽曲ミキシング:有馬克己
製作・宣伝・配給:T&Y FILMS