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『国家主義の誘惑』

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\舞台挨拶決定/

■9月6日(木)
【上映後舞台挨拶】登壇者:足立正生(映画監督)、渡辺謙一(本作監督)
■9月7日(金)
【上映後舞台挨拶】登壇者:渡辺謙一(本作監督)


天皇-憲法-沖縄-原発-自衛隊
彼らを誘う政治の正体


国益・国家の名の下に秘密裏に決裁、反対意見には耳を貸さず、新造語を連発し、嘘を通す── 日本社会の“いま”を浮き彫りにしたフランス発ドキュメンタリー。世界にナショナリズムの風が吹き荒れる中、2015年の公開作『天皇と軍隊』(2009年)で話題を呼んだフランス在住の渡辺謙一が、 国際関係史・地政学の観点から国内外の論客によるインタビューも交え、日本社会を誘いざなう政治の正体、日本人にとってのナショナリズムを問いかける。果たして、取り戻さなければならないものは何なのか。本当に知らなければいけないことは何か。日本社会を俯瞰ふかんすることで見えてくるものとは――

『国家主義の誘惑』日本上映に寄せて

どうして?どうして!と、つぶやいてる間に日本の政治は常軌を逸して行きます。政治不 信という形容を凌駕して、政治への破壊願望がどこかにあると思えてきます。私の経験に 照らしここまで地に落ちた日本の政治を見たことがありません。個人的経験を超え歴史と いう鏡を覗いてみましょう。例えば 1930 年代半ば。天皇機関説が議会で攻撃の的となり、 呼応して国体明徴運動が起き、軍の皇道派が天皇親政を求めて決起し、政党政治が弱体化 する。立憲主義が終わりを告げ、天皇の統帥権を盾に軍人が主導する政治に変容し、文部 省は「国体の本義」を編み出し教育目標に据える。日中戦争前夜の日本と今、どこか似て いないでしょうか。“政治”というよりむしろ“人々の政治に対する意識が醸し出す空気”です。 これを国家主義の誘惑と呼んでみました。

渡辺謙一(本作監督)

『国家主義の誘惑』(2017年/フランス/54分)
監督:渡辺謙一
配給:きろくびと