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『空を拓く 建築家・郭茂林という男』

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空の壁を超えた瞬間。それは、超高層ビル時代の幕開けだった。


1968年(昭和43年)日本に初めて100メートルを超す「霞が関ビル」が誕生した。まだ高さ制限が31メートルだった1960年代前半、当時の三井不動産社長の命を受け、このビル建築チームのリーダーとして参加したのが郭茂林だった。
その後、浜松町の世界貿易センタービル、新宿の京王プラザホテル、池袋のサンシャイン60と、高さの記録更新を続け、日本を代表する超高層ビルを次々と築いていく。郭の活躍の場はビル単体にとどまらず、新宿副都心開発も手掛けた。だれに対しても臆することなく接し、プロジェクトが大きくなればなるほど、郭の存在感は増していった。

郭は90歳を目前にした2010年秋、故郷への旅に出た。青春時代(旧制中学卒業まで)を過ごした台湾で何を振り返り、何を伝えようとするのか。仲間を信じることで国籍を問わず、だれからも愛されていた郭茂林の人生を追うドキュメンタリー。

『空を拓く 建築家・郭茂林という男』(2012年/日本/カラー/85分)
監督:酒井充子(『台湾人生』)
撮影:松根広隆
音楽:オフィスチャオ
制作/配給/宣伝会社 株式会社FLACOCO