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『三月のライオン デジタル・リマスター版』公開記念展示

2021年2月26日(金)~3月18日(木)終了

日時

2021年2月26日(金)~3月18日(木)終了

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2021年2月26日(金)公開
『三月のライオン デジタル・リマスター版』公開記念

◆矢崎仁司アーカイブ展示

矢崎仁司監督本人収蔵の貴重な撮影時スチールや公開当時のチラシ、撮影台本、ほか印象的な場面カットパネルを、監督セレクトの楽曲と合わせてアップリンク渋谷で展示します。

矢崎監督コメント:

すべての始まりは、パブリック・イメージ・リミテッド、PILのライブでした。
あの頃、日本映画に不満だった僕は、何かを壊したい衝動でいっぱいでした。
あの夏、「This is not a love song」と歌うジョン・ライドンの声が心に刺さったまま、僕は『三月のライオン』のシナリオを書き始めました。恥ずかしいけれど第一稿のタイトルは『This is not a love story』でした。今まで観てきたラブ・ストーリーを壊そうと思いました。でもシナリオは一向に書けませんでした。

二年後の夏、僕は『風たちの午後』を持ってエジンバラ映画祭に行きました。そこでデレク・ジャーマンに出会いました。彼の映画は衝撃でした。僕の映画は、ある愛のカタチをスクリーンに閉じ込めて、灯りを消してみんなに観せるというもので、それが映画だと思っていました。デレクの映画は、彼の映画が上映される映画館の暗闇が愛でムンムンしていました。映写室からスクリーンまでの、バラバラな感情の履歴たちが、愛でむせかえる暗闇で僕は、こういう映画を作りたいと強く思いました。映画は愛のカタチを描くものじゃなくて、映画館の暗闇を愛で満たすものだ、とデレクに教えてもらった気がしました。

この二つの夏の体験がなければ『三月のライオン』は生まれなかったと思います。7年後、尊敬するルイス・ブニュエル監督の名前がついた賞を頂きました。その時一番嬉しかったことは、その賞の前年の受賞者がデレク・ジャーマンだったことでした。

あれから30年という歳月が流れ、愛や絆や言葉が感染拡散する世界の暗闇に、『三月のライオン』をもう一度映そうと、デジタルリマスター版を製作してくださったスタッフのみなさんに感謝します。僕も初心に帰り、「NOT」と問いつづけて新しい映画の可能性に挑み続けたいと思います。映画は、理解しなくていい、感じて欲しいという思いは今も変わりません。

『三月のライオン デジタル・リマスター版』(1991年/日本/119分/DCP/1:1.33/カラー)
監督・脚本:矢崎仁司
脚本:宮崎裕史、小野幸生
撮影監督:石井勲
音響:鈴木昭彦
美術:溝部秀二
記録:青木綾子
助監督:石井晋一
編集:高野隆一、小笠原義太郎
製作:西村隆
出演:趙方豪、由良宜子、奥村公延、芹明香、内藤剛志、伊藤清美、石井聰互(友情出演)、長崎俊一(友情出演)、山本政志(友情出演)、他
配給:アップリンク

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