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現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選2019

【Day-1】6月29日(土)< プログラム1>18:00上映|<プログラム2> 19:40上映/【Day-2】6月30日(日) <プログラム3>18:00上映 | <プログラム4>19:40上映

日時

【Day-1】6月29日(土)< プログラム1>18:00上映|<プログラム2> 19:40上映/【Day-2】6月30日(日) <プログラム3>18:00上映 | <プログラム4>19:40上映

料金

1プロ 一般¥1800/アップリンク会員¥1500

スケジュールとチケット SCHEDULE & TICKETS

06.29

  • 現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選2019

    18:00—19:20

    【予告なし】【プログラム1「Always changing, always moving」(計65.5分)】【上映終了後、西川智也による作品解説】

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    19:40—21:00

    【予告なし】【プログラム2「The Land」(計71分)】【上映後トークショー】登壇者:飯村隆彦(メディアアーティスト)、西川智也(本上映キュレーター)

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06.30

  • 現代アメリカン・アヴァンガルド傑作選2019

    18:00—19:20

    【予告なし】【プログラム3「TECTONICS」(60分)】【上映後、西川智也による作品解説】

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    19:40—21:00

    【予告なし】【プログラム4「The Facets of a Mystery」(計69分)】【上映後トークショー】登壇者:西村智弘(映像/美術評論家) 、西川智也(本上映キュレーター)

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詳細 DETAIL

チケット発売:6月14日(金)19時からとなります。

現在ますます活況を呈しているアメリカのアヴァンガルド・ムーヴィ/実験映画作品を、活動の拠点をアメリカに置く映像作家/キュレーター・西川智也のセレクションで紹介する特集上映企画の第4弾。

今年は、近年アメリカで制作された新作、話題作の中から、それぞれのテーマに沿って4プログラムを構成し、2日に渡って特集上映する。
Day-1のプログラム1・2では、様々な映画祭で上映されながら日本未公開になっているアヴァンガルド映画の重要作をテーマに合わせて紹介する。トークゲストには日本におけるメディアアートのパイオニアである飯村隆彦を招き、彼が活躍した当時のニューヨークと現在の映像シーンについて語る。
Day-2のプログラム3・4では、アヴァンガルド映画のなかでもアニメーション的な手法を駆使した作品に着目して紹介していく。トークゲストには昨年上梓された『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』(森話社)で、「アニメーション」という概念の日本における受容と発展をオルタナティブな視点から描き出した、映像/美術評論家の西村智弘が登場。現代におけるアヴァンガルド映画とアニメーションの関係を語る。

【開催概要】

Day-1
6月29日(土)
プログラム1「Always changing, always moving」(計65.5分)
17:50開場/18:00上映開始
※上映終了後、西川智也による作品解説
プログラム2「The Land」(計71分)
19:30開場/19:40上映開始
※上映終了後、飯村隆彦(メディアアーティスト) × 西川智也(本上映キュレーター)トーク
Day-2
6月30日(日)
プログラム3「TECTONICS」(60分)
17:50開場/18:00上映開始
※上映終了後、西川智也による作品解説
プログラム4「The Facets of a Mystery」(計69分)
19:30開場/19:40上映開始
※上映終了後、 西村智弘(映像/美術評論家) × 西川智也(本上映キュレーター)トーク

【トークゲスト】

西川智也(にしかわ・ともなり)※両日
映像作家、映像キュレーター。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校(ビンガムトン大学)映画学部准教授。
代表作に『Market Street』(2005)、『Tokyo – Ebisu』(2010)、『sound of a million insects, light of a thousand stars』(2013)など。キュレーターとして恵比寿映像祭、アナーバー映画祭、ドレスデン短編映画祭、サンフランシスコ近代美術館などで上映プログラムを紹介。

飯村隆彦(いいむら・たかひこ)※Day-1 プログラム2終了後
メディアアーティスト。
1960年代に8ミリや16ミリの実験映画の個人制作を開始し、1964年に実験映画集団「フィルム・アンデパンダン」を結成。1965年、オノ・ヨーコが音楽を担当した《Ai(Love)》が、ジョナス・メカスによって高く評価された。以降ニューヨークを拠点に作家活動を続け、個人映画作家として国際的に評価さている。2015年度第19回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞。日本の実験映像・メディアアートのパイオニアであり、現在も実験映画作家、ビデオ作家として活動を続けている。

西村智弘(にしむら・ともひろ)※Day-2 プログラム4終了後
映像評論家、美術評論家。
著書に『日本芸術写真史』(美学出版社、2008)、共編著に『スーパー・アヴァンギャルド映像術』(フィルムアート社、2002)、『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社、2016)、2018年11月に、日本におけるアニメーション概念の受容と変遷をたどった『日本のアニメーションはいかにして成立したのか』(森話社)を刊行。


【上映プログラム】

プログラム1「Always changing, always moving」(計65.5分)

プログラム1では、「変化」と「移動」をテーマに、アメリカで制作され話題となりながらも、日本未公開の作品から、昨年のウィーン国際映画祭で上映されたドミニク・アンジェラミの16ミリ作品『レヴェレーションズ』、昨年ニューヨーク映画祭で上映されたロス・メクフェセルの『あなたの肺の中の地球の空気』、そして今年のロッテルダム国際映画祭で上映されたザカリー・エプカーの『ライフ・アフター・ラブ』など、都市または自然のランドスケープを主題とした映像を中心に6作品を上映。


『レヴェレーションズ』ドミニク・アンジェラミ
Revelations (Dominic Angerame, 22 min., USA, 2018)
サンフランシスコ・ベイエリアを拠点とするIT 系企業の成功に伴い、大きく変化したサンフランシスコの街並みを、16ミリのハイコントラスト・フィルムで撮影した作品。破壊と構築を繰り返す建設現場を中心に、撮影時におこなわれた多重露光とマスキングによって加工された映像は、これらの風景もいずれ変わり、そして消滅することを暗示する。


『滅び行く民族』ウェイゴ・クライダー
The Vanishing American (Wago Kreider, 8 min, USA, 2018)※日本語字幕付上映
多くの映画の撮影地として有名なモニュメント・バレーで撮影した映像に、過去にこの地で撮影された映画のサウンドトラックを編集したビデオ作品。『滅び行く民族』というタイトルは、ジョージ・B・サイツ監督が1925年に制作した、白人入植者による先住民への虐待を描いた作品名による。


『XCTRY』ビル・ブラウン
XCTRY (Bill Brown, 6.5 min., USA, 2018)※日本語字幕付上映
シカゴからラスベガスへの移動中に撮影した16ミリ映像によって構成されたビデオ作品。異なる場所で撮影された映像を、コマ単位での編集やスクリーン上に並べることによってそれらの相違点や共通点に注目し、テキストによって当時の境遇に対する作家の私的な感情を表現する。


『あなたの肺の中の地球の空気』ロス・メクフェセル
The Air of the Earth in Your Lungs (Ross Meckfessel, 11 min., USA/Japan, 2018)
ビデオゲーム、グーグル・マップの画像、またドローンによって撮影された映像などを使い、モニターを通して見ることができる現実と人工的に作られたデジタル風景や、フィルム映像とビデオ映像の違いなど、曖昧になりつつある映像の境界線と、技術によって変わりゆく世界を題材とした16ミリ作品。


『ライフ・アフター・ラブ』ザカリー・エプカー
Life After Love (Zachary Epcar, 8.5 min, USA, 2018)※日本語字幕付上映
駐車した車の中にいる人物と、その周りの空間を16ミリフィルムで撮影したビデオ作品。アスファルトと金属、そして車の窓ガラスに照りつける太陽の光が時間の経過を表すなか、車内という閉ざされた空間で、思い思いの行動に耽る人たちを、現実(ドキュメンタリー)的かつ非現実(ナラティブ)的に表現する。


『フューチャー・テンス』ジョン・ウォーレン
Future Tense (John Warren, 9.5 min., USA, 2017)
近年、アメリカ人観光客に人気が高く、多くの人々が移住し建設ラッシュが続いているテネシー州ナッシュビルで撮影した作品。そびえ立つタワークレーンを主な被写体とし、撮影時に多重露光した16ミリ映像をビデオ編集によって左右対称の映像として並べ、幾何学的なパターンを強調し、機械・技術による建設という面を表現する。

プログラム2「The Land」(計71分)

プログラム2は、ある特定の地域または人種を主題に、多様なアメリカ文化の一面に着目した作品で構成し、2017年ホイットニー・ビエンナーレで注目され、昨年のトロント国際映画祭でも上映されたスカイ・ホピンカの『フェインティング・スペル』、近年最も注目される映像作家のひとりでありながら、未だ日本では紹介されていないエフレイム・アシリの作品の中から『メニー・サウザンド・ゴーン』、そして数々の映画祭で受賞したデボラ・ストラットマンの代表作『オア・ザ・ランド』の3作品を上映。


『フェインティング・スペル』スカイ・ホピンカ
Fainting Spells (Sky Hopinka, 11 min., USA, 2018)※日本語字幕付上映
ホーニスカと呼ばれる、アメリカ先住民ホーチャンク族が気を失った人を回復させるときに使う植物をテーマにしたビデオ作品。美しく広大なランドスケープの映像と、ビデオ編集によって加工され、現実とは激しく異なる映像によって構成され、テキストで表したモノローグと音楽によって、ホーニスカにまつわる逸話を情緒的に語る。


『メニー・サウザンド・ゴーン』エフレイム・アシリ
Many Thousands Gone (Ephraim Asili, 8 min., US/Brazil, 2015)※日本語字幕付上映
ある夏の日の午後に、ブラジルのサルバドールとニューヨークのハーレムの屋外で撮影した映像による16ミリ作品。特に、ストリートでの音楽と踊りに焦点を当てた映像は、編集後、ジャズ・ミュージシャンのジョー・マクフィに送られ、彼によって制作・演奏されたサウンドが付けられた。


『オア・ザ・ランド』デボラ・ストラトマン
O’er the Land (Deborah Stratman, 52 min., USA, 2009)※日本語字幕付上映
1959年に戦闘機から脱出し、嵐の中を落下して生還したウィリアム・ランキン中佐の話を中心に、アメリカの消費、娯楽、スポーツ、銃文化などにカメラを向け、それらの映像とインタビューの音声によって、アメリカ人が持つ愛国心やアメリカ人が考える自由という概念を側面的かつ断片的に構成した16ミリ作品。

プログラム3「TECTONICS」(60分)

プログラム3では、ロカルノ映画祭、ニューヨーク映画祭、バンクーバー国際映画祭、ウィーン国際映画祭など、数多くの映画祭で上映されたピーター・ボー・ラップマンドによる長編『テクトニクス』を紹介する。


『テクトニクス』ピーター・ボー・ラップマンド
TECTONICS (Peter Bo Rappmund, 60 min., USA, 2012)
デジタル一眼レフカメラを使い、アメリカとメキシコの国境とその周辺を、メキシコ湾から太平洋に向かって撮影したビデオ作品。ランドスケープを映し出す映像は、緻密に編集・加工され、分断された不自然な動きによって、国境とは地球上に自然発生したものではなく、人間が地表上に引いたしるしであるということを主張する。

プログラム4「The Facets of a Mystery」(計69分)

「神秘の側面」と題したプログラム4は、アニメーション技法を取り入れた作品によって構成し、ロカルノ国際映画祭で上映されたステイシー・ステアーズの35ミリ作品『エッジ・オブ・アルケミー』、昨年のニューヨーク映画祭で上映されたジェイニ・ガイザーの『ヴァレリア・ストリート』、同じくニューヨーク映画祭で上映されたキャサリン・マキニスの『針の穴』、そしてケン・ジェイコブズの裸眼で3次元的映像を視覚することができるビデオ作品の中から『緑の波』を含む、6作品を上映。


『エッジ・オブ・アルケミー』ステイシー・ステアーズ
Edge of Alchemy (Stacey Steers, 19 min., USA, 2017)
無声映画時代の人気女優、メアリー・ピックフォードとジャネット・ゲイナーが出演した映画のファウンド・フッテージをコマごとに印刷して切り取り、19世紀に制作されたイラストを印刷した画像とともにコラージュして35ミリカメラで撮影したアニメーション作品。


『ヴァレリア・ストリート』ジェイニ・ガイザー
Valeria Street (Janie Geiser, 12 min., USA, 2018)
テーブルに広げられた大きな紙を囲んで話し合いをする男たちが写った写真にインスパイアされて制作されたアニメーション作品。この男たちの一人は作家の父親で、男性中心であった産業・工業社会システムとその崩壊、会議室という空間、作家と父親との関係などを、抽象的に表現する。


『針の穴』キャサリン・マキニス
Eye of a Needle (Katherin McInnis, 5 min., USA, 2018)
アメリカ農業保障局が世界大恐慌時に農業に携わる人々とその家族の様子を撮影した写真を使ったビデオ作品。対になった写真を交互に繰り返し映写することによってアニメーション効果を出すとともに、廃棄される際に開けられた丸い穴をスクリーン中央に位置させることによって、写真、または映写された映像が持つ平面性を表出させる。


『緑の波』ケン・ジェイコブズ
The Green Wave (Ken Jacobs, 5.5 min., USA, 2011)
波を撮影したビデオ映像を加工し、その視覚的効果によって不自然な立体感と永続的に続く動きを映し出す作品。スクリーン上の映像は分割され、ポジからネガへと反復させることによって複雑に絡み合う動きを生み出す。鑑賞者は、被写体である波を見るという行為ではなく、人の脳はどのように視覚情報を認知するか、ということを考えさせる。


『サムシング・ビトウィーン・アス』ジョディ・マック
Something Between Us (Jodie Mack, 9.5 min., USA, 2015)
自然の光が水面に反射する様子と、光が人工的に作られたジュエリーを通して分散され、様々な色の光が現れる様子を撮影した16ミリ作品。湖畔で撮影されたであろう映像は、その被写体を、行為と物から現象へと移すことにより、鑑賞者に永久的ではない時間や現象を思い起こさせる。


『(I)フレーム』アンドリュー・キム+カリッサ・ハーン
(I)FRAME (Andrew Kim & Karissa Hahn, 11 min., USA, 2016)※日本語字幕付上映
2015年にカリフォルニア州ポモナで開催されたDARPAロボティクス・チャレンジで撮影された映像による35ミリ作品。反復する電子的なサウンドとともに、ロボットと人の動きを捉えた映像を短いショットで構成する。i-frameとは、動画を圧縮する際に参照となるすべての画像情報を持つフレームを指す。