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「愛の井口昇劇場 完結編」

詳細 DETAIL

大林宣彦監督、細野晴臣氏など著名映画人が絶賛する伝説のインディーズ映画『わびしゃび』(1989年)に始まり、恋に臆病な主人公が「『きみ』にカメラを向けるということ」「レンズ越しに見える世界と『きみ』にアクセスすること」をライフワークとして描き続けた井口昇監督の特集上映!

斎藤 工主演作『わびしゃび』のセルフリメイク『ラブレター』を特別上映。
そして、たった一度アップリンク渋谷で上映され、満員の大反響を呼んだ幻の作品『ゲスに至る病』。井口昇監督自らが、ライフワーク「君を撮りたい…」シリーズの完結編である、と明言したこの作品、現在DVD化の予定はなく今回のスクリーン上映は貴重な機会!

井口自らプロデユースした女優アイドルグループ「ノーメイクス」の解散も12月に決まり、「平成」の終わり=一つ時代の区切り、としてこの特集上映を企画。鬼才・井口昇のよりディープな世界をスクリーンで見るチャンス。是非、お見逃しなく!

<タイムスケジュール>
12/3(月)20:00
「カメラのレンズと愛が一体になる!伝説の異形青春映画の3本立て」
【上映作品】
『わびしゃび』35分
『キネマ純情』82分 井口昇プロデュース女優アイドルグループ「ノーメイクス」主演第一弾! 
『ラブレター』24分 
合計141分


12/5(水)20:00
「最も過激なワークショップ映画。変態なんだからカメラを止めるわけねぇよ。」
【上映作品】
『変態団』45分 ワークショップ卒業制作第一弾!
『ゲスに至る病』92分  ワークショップ卒業制作第二弾!   
合計137分

<作品紹介>

『わびしゃび』35分
1988年の井口昇監督が、「好きな女の子を撮る」ために奮闘するセルフドキュメンタリー。制作から30年を経ても、「映画を撮る事の意味」をストレートに問う本作のエネルギーは色褪せる事がない。大林宣彦監督をして「この映画は世界映画史に残る事件」と言わしめた傑作。


『キネマ純情』82分
姉ケイコ(上埜すみれ)の提案で、ナオミ(中村朝佳)の監督する映画に出演する事になったヨシエ(洪潤梨)、親友のアキ(柳杏奈)アカリ(神門実里)。サディスティックなナオミのディレクションが少女たちの関係を狂わせていく・・・大槻ケンヂ激賞の異色青春映画。


『ラブレター』24分
シナリオライターの大介(斎藤工)が、不慮の事故で死んだ中学時代の初恋の少女、彩乃(山本舞香)を作品の中で救うシナリオを書くと、突如、親友の淳太と共に1989年にタイムスリップ!そこで彼らが見たものは・・・ブルーハーツの「ラブレター」をモチーフにした珠玉の短編。


『変態団』45分
好きな人の排泄物に興奮を隠せないカメラマンの羽山(伴秀光)は、行方不明になった女子高生・莉子(晴野未子)を探すうちに、様々なアブノーマルな性癖を持つ変態たちの織り成す迷宮へと入り込む・・・井口昇が自らの「変態観」を描き切る超問題作。


『ゲスに至る病』92分
女流監督・アヤノは未完の「変態映画」を完成させるため、映画祭スタッフの青年(伴秀光)を翻弄し、やがて「禁断の撮影」という儀式を始めるが・・・!
「わびしゃび」に始まった「きみを撮りたい」連作の究極の到達点。


<トークショー&サイン会>

両日共に井口監督+ゲストを迎えてトークイベント実施。
11月28日発売『ゴーストスクワッド』(井口昇自主制作映画:ノーメイクス主演第2段)
の即売会とサイン会を実施。

<監督コメント>
近づきたい人や語りたい物事にカメラを構えた時だけ接近できる事に気がついたのは、30年前の思春期に撮った「わびしゃび」からだった。「カメラアイ」の向こうにあるのは、愛なのか?変態なのか?この上映会は距離を埋められない何かに向けてカメラを構えた記録です!
井口 昇