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『パラダイス仏生山2016 仏生山の記憶をたどる演劇まちあるき』上映(トークゲスト:芹沢高志、畑井恵)

詳細 DETAIL

横浜を拠点に活動する演劇集団「ペピン結構設計」が、高松の仏生山を舞台に近年取り組み続けている“演劇まちあるき”の記録映像上映とトーク。会場併設のギャラリーでの展示も。

Paradise is here―
香川県高松市中心部から「ことでん」で約20分。かつて芝居小屋や競馬場もある門前町として栄えた郊外の住宅街・仏生山。その静かで穏やかな佇まいの奥には、ふしぎな成り立ちの地形や現代まで風景として残る伝説、そして何気なくも「パラダイス」な人々の日常がありました。

2014年から2016年の3年間にわたって、劇団ペピン結構設計と仏生山まちプランニングルームによって制作された『パラダイス仏生山』は、参加者がまちを巡り、そこに暮らす人や景色に触れながら、土地の暮らしと今、そこで生きている人々の物語を体験する演劇まちあるきです。

この上映では、2016年に上演された演劇作品のドキュメンタリー映像に加え、まち・アート・演劇といった角度から、まちを巡る多層的な物語について考えるトークセッションを開催します。ゲストには、P3 art and environment統括ディレクター・芹沢高志さん、千葉市美術館学芸員・畑井恵さんをお招きします。

ペピン結構設計

★OPEN FACTORY企画

上映作品
『パラダイス仏生山2016 仏生山の記憶をたどる演劇まちあるき』

(2017年/16:9/ステレオ/カラー/日本/日本語/67分)

監督:菅原康太
出演:ぺピン結構設計、仏生山で出会った方々


トーク出演者

菅原康太(『パラダイス仏生山2016 仏生山の記憶をたどる演劇まちあるき』監督)
1981年生まれ。東京と横浜を中心に活動する写真家として、ポートレート写真を中心に広告、雑誌、テレビなどの分野で活動。クライアントワークの傍ら、家族写真をプロデュースするプロジェクト「風と凪」でディレクターを務め、地域のアートプロジェクトで作品発表も行う。動画も多数手がけ、撮影監督を務めた映画「鼻歌」では第69回カンヌ映画祭ショートフィルムコーナーにて正式上映される。

芹沢高志
1951年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。89年にP3 art andenvi ronmentを開設。帯広競馬場で開かれたとかち国際現代アート展『デメーテル』の総合ディレクター(2002年)、アサヒ・アート・フェスティバル事務局長(2003年~)、横浜トリエンナーレ2005キュレーター、別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』総合ディレクター(2009年、2012年、2015年)を歴任。デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)センター長。さいたまトリエンナーレ2016ディレクター。2017年9月より鮫ヶ浦水曜日郵便局管理人。
https://samegaura-wed-post.jp

畑井恵(千葉市美術館 学芸員)
1983年、和歌山県生まれ。高校中退後、辻製菓専門学校、辻調グループフランス校シャトー・ド・レクレール卒業。Chocolaterie Béline(現Chocolaterie Bellanger/フランス、ル・マン)での研修を経て、シャルル・フレーデル(大阪)でパティシエとして2年間勤務。高等学校卒業程度認定試験を経て、大阪大学文学部で西洋美術史を専攻。大阪大学文学研究科博士前期課程修了、現在同研究科博士後期課程在籍中。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員を経て2015年より現職。現代美術を中心とした展覧会企画及び教育普及事業を担当。


ぺピン結構設計
1999年結成、横浜を拠点に活動。一貫して「場所」から立ち上がる作品づくりにこだわる。北九州の商店街リノベーションの過程で制作された移動型演劇『対岸の火事』(2012)やアーケード撤去をテーマにしたアートプロジェクト『ファンタスティック・アーケード・プロジェクト』(2013-14)、スナック街を子どもの遊び場として開くパフォーマンス作品『さかさまなかやま』(2015、横浜)、リサーチから5年間かけて制作されたワーク・イン・プログレス作品『パラダイス仏生山』(2013-2016、高松)など、演劇からアートプロジェクトまで横断的に手がける。

http://pepin.jp