カナダ・オンタリオ州のロンドンにあるギャラリーに毎週月曜の夜に集まり、ユニークな自作・改造楽器を用いた即興演奏を50年にも渡り継続してきたニヒリスト・スパズム・バンド(The Nihilist Spasm Band)。彼らが実に約20年ぶりに来日を果たします。メンバーたちが高齢であるため、今回の来日公演は日本で彼らのライブを観る最後のチャンスとなるでしょう。これを記念して、UPLINKではニヒリスト・スパズム・バンドのドキュメンタリー映画を上映。上映終了後には、彼らと親交の深いJOJO広重、T.Mikawaのトークあり。
本作の監督はノイズ・ミュージシャンとしての活動でも知られるゼブ・アッシャー。東京では2013年にUPLINKで7回上映されたのみ。作品を個人で管理していた監督が2013年に急逝したために、当時上映された日本語字幕版は現存しておらず、今回の上映会のために、北米でリリースされたVHSをマスターとして新たに日本語字幕バージョンを制作することとなりました。ハイビジョンなど高解像度の動画に慣れきった私たちの目にはかなり荒々しく映る画質となりますが、貴重な上映会になるかと思います。ぜひ足をお運びください。
ニヒリスト・スパズム・バンドの近影。日本のガールズパンクバンドの先駆けであった「赤痢」のドラマー大西あやがメンバーとして参加している。