今回はここ1年ほど、ネット上で話題の、スーパー未完成問題作、ビーバップみのるの『501』に注目したいと思います。
『501』という作品は『テレクラキャノンボール2013』などのHMJM(ハマジム)が制作、テレキャノやBISキャノでも大活躍したビーバップみのるが監督をつとめているAV&劇場公開用作品ですが、制作過程でみのるちゃんが迷走し、内容が肥大化して、いろいろな人間が巻き込まれ大混乱しながら現在も進行している「地獄の黙示録」みたいな(笑)、未完成のウルトラ問題作です。
どうやら来年の劇場公開に向けて現在、編集作業が進んでいるようなのですが…実際はどうなっているのか?
ビーバップみのるちゃんをゲストに呼んで追求してみようかと。
なぜ月刊平野~で?と思われる方もいるかと思いますが、僕もこの作品、要と思われるパートに参加していて、無視はできないんです。
なので過去の、みのるちゃん作品と、過去の僕作品を同時上映して、僕とみのるちゃんの共通した部分をあぶり出しつつ、行方が不透明な『501』について、未公開映像を流しながら、なぜ僕が参加するハメになったのか?とか、そもそも「501」とは何なのか?とか、二人でトークライブをやって、その全貌を明らかにしてみよう、と言うのが今回の趣旨です。今年最後で最大の問題イベントとなるでしょう。
平野勝之
平野さんの作品は「水戸拷問」と「不倫講座」の2本を見た事があります。どっちも面白かったですが、「ゼロ・グラビティ」の方が好きです。
ビーバップみのる
劇場版『僕と企画女優の生きる道 京本かえで』(2006年/約60分/DOGMA)※18歳未満の方はご覧いただけません
監督:ビーバップみのる
「ヒモをしてきた男」と「男をヒモにしやすい女」が1ヶ月くらい一緒に住んだ記録です_とは監督ビーバップみのるのセルフ解説。それまで主にナンパ物を手掛けていたビーバップみのるが優柔不断な単体女優相手に自らのヒモスキルをフル活用して、風俗に働かせ、お金をむしり取り、さらに悪事を仕掛ける恐ろしいけど笑えるおしゃべり説法ドキュメント。これ以降なぜかビーバップみのるはドキュメント物を撮らなくなってしまう_その理由がここにあるのかもしれないし、ないのかもしれない。
当時、住む家が無かったので、自宅で長期ロケ出来る女優さんを撮影しました。(ビーバップみのる)
「普通の恋愛AV」を撮ろうと思い立った平野は、過去、ドブ川に飛びこませたり、下水道の中を引き回したりと、散々な目に遭わせてきたAV嬢、藤香澄を部屋に呼ぶ。目的は「普通のハメ撮り一発」の記録。が、映画の神はそれを許さなかった……。平野の部屋で酔い、カメラを回す平野を挑発しはじめる藤。突然彼氏に電話をし始め、冷たくあしらわれたのか、錯乱状態に陥っていく。そして事態はエスカレートし、果てしなく、果てしなく面倒くさいことに……。
「今回の、みのるちゃんとの上映は自分のは何がいいかな?って思った結果、これにしました。みのるちゃんのも、密室劇、AV女優と監督との一対一の関係性のお話なので、お互いのやり方や女性との距離の取り方を比べると面白いんじゃないかな?って。まあ、笑って見て下さいよ」(平野)
『501』の未公開映像を中心に『501』でのキーワードだった西郷丼の秘蔵映像も公開予定。
ビーバップみのる(AV監督)