『Poumons noirs, Ventres d’or -黒い肺、黄金の腹-』(1976年/25分)
監督:エリック・ピタール
70年代フランス北部、炭坑夫の一日。押し詰められたリフトに乗り作業場へ降りる。笑顔で。労働による身体的リスク。塵肺病、CO中毒症。その現実をしかし受け入れざる得ない家族。生きてゆくために。組合と経営者の闘争シーン。男達は、真っ黒になった顔、体を仲間と洗いあう。仕事後の一服、粋な着こなし、作業現場を去るフランス炭坑夫の、生きる姿。
『De l’usage du sex toy en temps de crise 危機的時代におけるセックストーイの使い方』(2013年/110分)
監督:エリック・ピタール
ある日、白血病と告げられた男の仕事は、ドキュメンタリー映画監督。医師は彼に今までどんな場所で撮影をしてきたか尋ねる。骨髄移植の手術を終えるも、抗がん剤による、記憶力、そして男性機能の低下で気が塞いでいる中、家で見つけたものは、恋人が使っているセックストーイと、過去に撮った古いフィルム。変わらぬ人間の営み、愛おし い人間の営みを、白黒映像で綴る。
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パリ市立音楽院ジャズ科の同窓生、仲野麻紀(サックス)とヤン・ピタール(ウード・ギター)によるユニット。2005年結成。自然発生的な即興演奏を軸に、エリック・サティの楽曲に民族楽器を取り入れ自由自在に、ヨーロッパ、タジギスタン、アラブ諸国、アフリカ、アメリカ、日本で演奏。現在5枚のCDを制作。2008年NHK-BS「サティのうた」楽曲提供、出演。2014年フランス国営放送にてKyの特集が放送される。 高野山開創1200年記念プレイベントとして作家・夢枕獏との朗読コンサートを金剛峯寺奥殿にて開催。美術アーティストとの共同制作、個展での演奏、神社仏閣、銭湯、図書館など場所を問わず実験的演奏を展開。
▼Eric Pittard [エリック・ピタール]
シネアスト、1953年生。IDHEC(フランス映画高等学院)卒業。在学中は教授と学生たちで構成された闘争的映画集団「シネリュット (Cinélutte)」のメンバーであった。伝説の映画「鹿島パラダイス」の監督Yann Le Massonのアシスタントを経て、ドキュメンタリー映画作家としてキャリアをスタート。代表作に、フランス南部トゥールーズで実際に起こった郊外暴動とそこで生きる若者、ミュージシャンZebdaゼブダによる作品「Le Bruit, l’Odeur et Quelques Étoiles-音と臭い、いくつかの星-」「Usine-工場」「Jazz à la Villette」等。2013年白血病のため死去。