●日時:2014/11/8(土) 15:30開場/15:45上映開始
●上映作品:『東京漂流:あなたのお部屋で犯らせてもらえませんか?』(98年/76分/h.m.p)
●料金:¥1,500
●ゲスト:バクシーシ山下
※追加上映にはゲストトークはございません。
※上映後、バクシーシ山下監督による挨拶とQ&Aを行います。
アダルトビデオを通して社会を見つめ捉えた観察記録
これまで“過激”“奇抜”“ヌケない”AVとして評価されてきたバクシーシ山下の特異なスタイルは、映像に限らず様々なジャンルの表現者に影響を与えてきた。
このイベントはバクシーシ山下のドキュメントAVを、従来の枠組みを越えて、その作品群に通底する“社会的”あるいは“人類学的”な映像記録としての側面にスポットを当てる。
冷めた目で、眺めるように対象をとらえるバクシーシ山下の眼を通して、私たちの身近にありながらも見ることのできない人々や世界を「社会科見学」する試み。
第四弾となる今回は、トークゲストに写真集『TOKYO STYLE』(’93)や『賃貸宇宙』(’01)で、「部屋」を通して都市生活者のリアルな「中身」を写し出し、社会の尖端(先っぽ)を捉え続けている写真家で編集者の都築響一氏を招き、部屋や生活の「スタイル」から見えてくる、現代社会の容貌(すがた)を語る。
『東京漂流:あなたのお部屋で犯らせてもらえませんか?』(98年/76分/h.m.p)
カメラを片手に、4泊5日の撮影旅行にでる監督、バクシーシ山下。
旅行といっても行先はない。しかし帰る場所もない。目的はセックスを撮影することと、その晩を過ごす宿を得ることだけである。電車、バスを乗り継ぎ、行き当たりばったりで撮影場所、出演者、そして寝床を求める漂流の旅。同棲カップル、出稼ぎ外国人、ゴミ屋敷など様々な人々の「部屋」に厄介になり、寝床、食事、そして衣服の洗濯まで、まさに衣食住を拝借するバクシーシ(喜捨)の旅の記録。
この東京で漂流しているのは、一体誰なのか……。
※18歳未満の方はご覧いただけません。
都築響一(写真家、編集者、『TOKYO STYLE』『独居老人スタイル』作者)