イベント EVENT

柳下美恵のピアノdeシネマ2014

詳細 DETAIL

企画・ピアノ伴奏:柳下美恵yanashita mie

サイレント映画を第三金曜日20:00-ピアノ伴奏付きで上映。フィルム上映や個性的なゲストトークもあります。

*全作品日本語字幕付き


【上映作品及びスケジュール】


6月20日(金)19:30開場/20:00開演

タイプの違った2人のピアニストがタイプの違う2作品を弾き比べます。上映作品はL・ブニュエル監督のシュルレアリスムの傑作『アンダルシアの犬』と鬼才=溝口健二監督のメロドラマ『東京行進曲』

『アンダルシアの犬』Un Chien Andalou(15分/フランス/1928年/DVD)

監督・脚本・出演:ルイス・ブニュエル 脚本:サルバドール・ダリ ㈱IVC提供

若き日のL・ブニュエルが前衛画家S・ダリと創り上げた「映画の機能を否定した映画」

『東京行進曲』Tokyo March(26分(縮刷版)/日活太秦/1929年/DVD)

監督:溝口健二 主演:夏川静江、小杉勇、入江たか子

原作は菊池寛の短編小説。幸薄い道代は母親と同じ芸者の道を歩む。父親ほど年の離れている藤本から言い寄られるが、ある日道代が自分の娘だと知る。

ゲスト:寒川晶子 Samukawa Akiko(ピアニスト)
HP

神奈川県民ホール主催< アート・コンプレックス>をはじめ、美術作品の展示があるギャラリーが舞台になった演奏会を多く行う。近年では「C」音のみにピアノを特殊調律し話題となった。女子美術大学アートプロデュース表現領域非常勤講師。


7月18日(金)19:30開場/20:00開演

世紀の美男子=R・ヴァレンチノの遺作。ラテンラバーと呼ばれ、多くの女性を虜にし失神させたという伝説を持つ。映画の中のベリーダンスをベリーダンサーのacoさんに解説していただきます。デモンストレーションもあります。フィルム上映。

『熱砂の舞』The Son of the Sheik(74分/アメリカ/1926年/8mm)

監督:ジョージ・フィッツモーリス 主演:ルドルフ・ヴァレンチノ、ヴィルマ・バンキー

砂漠の首領の息子アーメッドは舞姫ヤスミンと恋に落ちる。しかし敵の策略だと思い込まされたアーメッドはヤスミンを遠ざけるようになる。

ゲスト:aco (ベリーダンサー)
HP:

幼少時にクラシックバレエを12年、様々なジャンルのダンスを経験しベリーダンスに出会って12年目。
国内外のショーや様々なジャンルのアーティストとコラボレート、妖艶で神秘的な美しさと圧倒的なパフォーマンスで観客を魅了している。


企画・ピアノ伴奏:柳下美恵yanashita mie(サイレント映画ピアニスト)


武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。1995年映画生誕100年記念上映会「光の誕生 リュミエール!」でデビュー以来、国内外の映画館、映画祭で精力的に活躍。欧米スタイルのサイレント映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず全ジャンルの伴奏をこなす。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。「聖なる夜の上映会」(本郷中央教会)の企画制作、巨匠たちのサイレント映画時代(神保町シアター)の企画協力など企画力の評価も高い。
Photo by スズキマサミ



<終了したイベント>

5月16日(金)19:30開場/20:00開演

幼少から家族とボードビルの巡業をしていた喜劇王=B・キートン。キートンの持つ並外れた身体性をサーカス学校で日々鍛錬に励む学生と考察。喜劇映画研究会編集のレア映像『キートン傑作ギャグ集』も伴奏付きでお見せします。

『文化生活一週間』One Week(19分/アメリカ/1920年/DVD)

監督・脚本・製作・主演:バスター・キートン

新婚のキートンはお祝いでもらった組み立て式の家を建てる。

『隣同士』Neighbors(18分/アメリカ/1920年/DVD)

監督・脚本・主演:バスター・キートン

ラブラブの若いカップルは隣同士。けれどお互いの両親は犬猿の仲。

ゲスト:沢入(そうり)国際サーカス学校
HP

2001年に創立された学校。サーカス・アーティスト、大道芸パフォーマー、クラウンを目指す人々の訓練の場。これらのジャンルで活躍するために必要な身体を作るための基礎訓練に重点を置き、日々訓練に励んでいる。


2月21日(金)19:30開場/20:00開演

千の顔を持つ男=ロン・チェイニーとデンマークの鬼才監督=B・クリステンセンがタッグを組んで作りあげた感動ドラマをフィルムで上映します。

『嘲笑』Mockery(79分/アメリカ/1927年/16mm)

監督:ベンヤミン・クリステンセン 主演:ロン・チェイニー

ロシア革命の気運が高まった時代。貴族の美女は革命派から逃れるため、農夫と夫婦だと偽る。怪我を負わされた農夫は傷が癒えて貴族に会いにいくが、相手にされない。ようやく下男として雇われるが、時代に翻弄されていく。


3月21日(金)19:30開場/20:00開演

ロシア・アヴァンギャルドの意匠を駆使して火星を描いたソビエトSF映画初期の代表作。テルミン演奏者=松田充博さんと共演、実際のロケット開発についても伺います。㈱IVC提供

『アエリータ』Aerita(84分/ソビエト/1924年/DVD)

監督:ヤーコフ・プルタザーノフ 主演:ニコライ・ツェレテリ

宇宙ロケットを開発している科学者ローシは火星と交信している。その一方で嫉妬深く、ついに妻を射殺してしまう。火星に逃れることを決意し、発射したロケットには革命を夢見るグーセフと追手の刑事。火星では美しい女王アエリータと恋に落ちるが、大臣の策略で捕えられる。

ゲスト:松田充博Matsuda Mitsuhiro(元宇宙事業開発事業部)
1962年東京生まれ。80年代には自宅録音に着手、演劇音楽作成始まり現在のDTMに至るも08年に一切を捨て独学にてテルミン演奏者となる。弦楽器の音色で二胡の曲や和音を駆使するのが特徴的。


4月18日(金)19:30開場/20:00開演

『駅馬車』『アイアン・ホース』で名を馳せたアメリカの名匠=J・フォード監督が描く傑作西部劇!黒沢明監督が『隠し砦の三悪人』でオマージュをささげたことでも有名。㈱IVC提供

『三悪人』Three Bad Men(92分/アメリカ/1926年/DVD)

監督:ジョン・フォード 主演:T・サンテ、F・カンポー、J・F・マクドナルド

19世紀末期アメリカ。大統領がスウ族の土地を白人に解放する声明書を発表した。ブル・スペード・マイクの三悪人はふとしたキッカケで、美しい娘リーを保護して町にたどり着く。だがそこは悪名高いレーン・ハンターが支配する土地だった。三人の友情・恋愛・義挟と土地の争奪戦を描く西部人情劇。