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『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』トーク付き上映会(トーク出演:Kダブシャイン、二木信)

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現在、アップリンクにて好評上映中の『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』。本作の字幕監修をつとめたKダブシャイン氏をゲストに迎え、トークショーの開催が急遽決定!00年代以降の日本のヒップホップ/ラップをドキュメントした単行本『しくじるなよ、ルーディ』を刊行した二木信氏(音楽ライター)が聞き手をつとめ、トライブの魅力について語ります!!

トークゲスト:

Kダブシャイン(ヒップホップMC)

日本語の歌詞と韻(ライム)にこだわったラップスタイルが特徴。
現在の日本語ラップにおける韻の踏み方の確立に大きく貢献したMCと呼ばれている。
その作品は日本及び日本人としての誇りを訴えかける歌が多く、日本人MCとしては「児童虐待」・「シングルマザー」・「麻薬」・「国家」・「AIDS」など様々な社会的トピックを扱う数少ないMCとして知られている。


二木信(音楽ライター)

1981年生まれ。音楽ライター。2013年1月18日に、00年代以降の日本のヒップホップ/ラップをドキュメントした単行本『しくじるなよ、ルーディ』(Pヴァイン)を刊行。共編著に『素人の乱』、共著に『ゼロ年代の音楽 壊れた十年』(共に河出書房新社)など。

「ヒップホップが好きなら、絶対に見なきゃな映画ですよ、マジで。」ANI(スチャダラパー)

『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』は、ヒップホップ史上最も革新的なアーティストの一組である、ア・トライブ・コールド・クエスト(以下ATCQ)を追った、マイケル・ラパポートによるドキュメンタリー映画だ。冒頭から繰り広げられる不穏な空気に、いきなりの絶句を余儀なくされるだろう。

 メガホンを執ったマイケル・ラパポートはこれまで映画やTVドラマを主戦場としてきた俳優であり、彼自身がファンであると公言するATCQのことを赤裸々に描く本作が映画監督としての処女作となる。2008年、ATCQ解散から10年を経て行われた再結成ツアーに同行したラパポートは、その道中の様子を包み隠さずストレートに切り取っており、それは作中の多くを占めるラパポート自身によるメンバーそれぞれへのインタビューも同様だ。ファンとしては耳を傾けたくないような発言も多く、それでもなお、ラパポートはATCQの歴史に何が起こっていたのか執拗に掘り下げる。中でもサンフランシスコでのライブにおけるバックステージでのティップとファイフの衝突は、固唾を呑みながら見守ることしか出来ないだろう。真実を追い続けたその結果は――。

 

これは、伝説とも言えるグループ内で起きたヒューマンドラマ。自分たちをグループではなく“トライブ”と呼ぶ彼らのことだから、なおさらだ。

2011年サンダンス映画祭正式出品
2011年トライベッカ映画祭正式出品
2011年AFI-ディスカバリー・チャンネル シルバードックスドキュメンタリー祭正式出品
2011年ロサンゼルス映画祭ドキュメンタリー映画観客賞受賞


『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』(2011年/アメリカ/英語/97分/カラー/原題『Beats, Rhymes & Life: The Travels of A Tribe Called Quest』(c) 2011 BEATS RHYMES & FIGHTS PRODUCTIONS LLC)
監督:マイケル・ラパポート「プリズン・ブレイク」シリーズ(出演)
編集:レニー・メシーナ『ビューティフル・ルーザーズ』 撮影:ロバート・ベナヴィデス 音楽:マッドリブ
出演:ア・トライブ・コールド・クエスト(Qティップ、ファイフ・ドーグ、アリ・シャヒード、ジャロビ・ホワイト)
コモン / ビースティ・ボーイズ / ザ・ルーツ / デ・ラ・ソウル / ジャングル・ブラザーズ ほか

マイケル・ラパポート(監督/プロデューサー)
ニューヨーク出身。1993年のサンダンス映画祭に出品された『ゼブラヘッド』でブレイクを果たした。それ以来、ラパポートは『トゥルー・ロマンス』『ハイヤー・ラーニング』『ビューティフル・ガールズ』『コップランド』そしてウディ・アレンの『誘惑のアフロディーテ』や『おいしい生活』など、40以上の著名な映画に出演している。2006年、その年のサンダンス映画祭でプレミア上映された『Special』での演技が批評家から絶賛を浴びる。また、「フレンズ」「ボストン・パブリック」「マイ・ネーム・イズ・アール」といったテレビシリーズでも存在感を発揮。大のヒップホップファンで、この『ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ~ア・トライブ・コールド・クエストの旅~』で映画監督デビューを果たした。